東富士演習場での米軍の白リン弾を含む実弾砲撃演習 [戦争]
昨日、NHKの午後9時からのNHKスペシャル 「シリーズ安保50年 隠された米軍」 を見た。もちろん、いろいろな意味でのプロパガンダが含まれるだろうから、かなり注意深く。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101204.html
シリーズはまだ続くし、即断はできないからその辺は後日に回すとして、富士演習場で白リン弾の実弾演習が行われているというのは、ちょっと衝撃的だ。これは事実のようだ。
上記ページの中ほどに白リン弾の砲撃と思われる写真がある。この写真をみるとイラクの問題は実は自分たちの問題であるということが実感できる。
こういうことを我々一般市民、庶民はほとんど知らされてこなかった。またまた愕然とする・・・
東富士演習場はもともと、アメリカが戦後すぐに接収し演習場として使用していたが、安保や沖縄での基地反対闘争などから、自衛隊のの管轄に移譲(日本への返還)したうえで、米軍が自由に演習に使用するという形になったという経緯があるらしい。
御殿場市のHPにはこんなこと書いてある。
東富士演習場は、御殿場市、裾野市、小山町の2市1町に位置し、その面積は、約8,805ヘクタールで、2市1町の区域面積の約2割に及んでいます。
このうち、御殿場市においては、市の区域面積の約3分の1を占めています。
また、東富士演習場は、民公有地の割合が多いことが特徴ですが、その割合は、民有地や市町、財産区などの公有地が60.8%、国有地が39.2%となっています。
富士営舎地区の管理形態
http://www.city.gotemba.shizuoka.jp/information/admininfo/higashifuji1.html
日米地位協定の第2条4項B これは昨日の番組にもでてきた。ぶっちゃけていえば、条文を拡大解釈して、自衛隊の演習場を米軍が自由に使用できる ということにしたということ。
そこら辺がこの番組の主眼で、自衛隊の基地内で自由に演習する米軍、米軍の実態が自衛隊によって隠されたということだ。(NHKが何で今、こんな番組つくるんだろ~ってやっぱり勘ぐっちゃうね、おっとその辺は後回し後回し)
それにしてもね、東富士演習場、結構ここでは住民の反対運動などもあったらしい。全然知らなかったよ~まだまだ、勉強不足だったな。
東富士演習場の歴史と反対運動
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/3959/higasifuzirekisi.htm
NHKの番組中に富士演習場に入り込んで、実力行使する農民の映像もあった。多分昭和30年前後だろう。菅笠かぶって蓑を着て座り込んでタバコ吸っている。
なんかね、格好よかった。一緒に見ていた娘もそう言った。ちょっと 「7人の侍」 ぽかった。
安保闘争のときも学生だけじゃなくて、普通のお母さん、子供背負ったお母さんなんかもいた。
あの時代の人たちは、悲惨な戦争の現実の中で生きるために何でもして、それを恥じない人たちもいたけれど、「もう決して戦争はしてはならない」と心から思った人達の方が多かったのかもしれない。
でもでも、いつの間にか、右と左、極右と極左が過激な行動を繰り広げて、普通の人の、普通の人間としての、「戦争反対」という、しごく当たり前の意見と行動は骨抜きにされていったんだろう。