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兵士になることで夢をかなえる!根本的に認識ずれているんじゃない? [戦争]

 

何気なく見ていた昨日の夕方6時台のNHKのニュース番組の中のこと。

 韓国では日本と同じように大卒の就職難だそうだ。特に大卒女子の就職は困難を極めているらしい。そしてその中で軍を就職先に選ぶ人たちが増えているというのだ。

軍の中にもIT関係やかカウンセリングといった女子でもできる、又は女子の方が向いているという分野があるので、そこを目指す学生がいると。最近は軍が大学に赴いて、就職説明会も行うこともあるし、大学内には軍への就職を目指すサークル活動まであるという。紹介されていた活動は授業前の朝に体力づくりを行うというものだった。走る、腹筋、腕立て伏せなど。

一人の色白で可愛らしい顔立ちの女の子が番組の中で取り上げられていて、軍に入ると日焼けしちゃうんじゃないか?とか女の子らしい心配とか口にしながらも、軍に就職するためにサークル活動でガンバっている様子の映像を流していた。

その紹介の映像を流した後、突然スタジオにはなぜか、ソフトバンクの携帯のCMでおなじみの背の高い黒人の方がゲストだった。彼の名前知らなかったが、ダンテ・カーヴァーさん。

 そして、映像が終わるとアナウンサーは彼に意見を求めた。

アナ「アメリカでは軍を就職先に選ぶことはあるのですか?」

ダンテ「ええ、アメリカではお金がないと軍に行ってお金をためる」

アナ「○△□・・・・」(すみません、記憶消失)

ダンテ「夢を持ってもらいたいですね、」

だいたいこんな感じの会話(正確ではない。)つまり、軍も就職先の一つで、こんなに世の中就職が厳しいんだから、軍に入って、給料もらって夢をかなえてほしい・・みたいなニュアンス

こんなやりとり。

いまにもブチ切れそうなんだが、この先の様子も一応、書いておこう。

女性アナ「でも、最近おきた、北朝鮮の砲撃で、まさか本当に戦争になると思っていなかったり、危険を感じる人がいるのではないですか?」

男性アナ「ええ、反応は2つにわかれているようです。一つは危険だから止めようという人たちと、愛国心に燃えて、軍に入ることをより一層、強く思う人たちと。先ほど紹介した女性は、こんなときだから軍に入って頑張らなければならないと思っているそうです。」

(完全に正確ではありません)

おいおい、まるで踏み絵じゃないか!

 

兵士になることで夢を叶える!?

こんな番組垂れ流して・・まるで戦前と同じ翼賛体制になっているんじゃないか?

まあ、高遠菜穂子さんの番組なんかもやっているから、NHKの中も一枚岩ではなくて、テンデバラバラ、支離滅裂、みたいなことになっているのかもしれないけど。(末端組織の中にまともな部分が残っているのかもしれない)

 

まず、本当に「兵士になる」ということがどういうことなのか、きちんと認識するべきだろう。

戦場がどういうところなのか?戦場だったところがどうなっているのか?戦争によって非戦闘員である人間がどれだけ犠牲になっているのか?戦争に行った兵士がPTSDでどれだけ苦しんでいるのか?生きて帰れなかった人がどれだけいるのか?・・・

アメリカの兵士が軍に入ってお金を貯めるというけれど、今はほとんど、そんなことはできない。戦地で飲む飲料、防弾チョッキに至るまで自費、つまり給料から差し引かれるようになっているらしい。運よく生きて戻れて、奨学金貰って大学いっても、最近の学費は高くなっているから、奨学金のローンで借金地獄にされる。

確か堤美果さんの本に書いてあった。

そしてPTSDに苦しむ兵士たちの声は一般のアメリカ社会からはほとんど無視されている。アル中になりホームレスになる人も少なくない。

 冬の兵士

冬の兵士―イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実

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  • 作者: アーロン グランツ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/08/19
  • メディア: 単行本

PTSDに苦しむ帰還兵

http://aoisekai.blog.so-net.ne.jp/2008-09-16

 

上の記事の中にもあるが、本来子どもを守り育てる女性が、人を殺すという行為に至った場合、PTSDの症状はより一層深刻になるだろう。

 

戦争とは無差別殺人であり、同時に自らを破壊するということである。

 


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