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大日本帝国の本音は? 山西省残留・読書メモ [戦争]

蟻の兵隊―日本兵2600人山西省残留の真相

蟻の兵隊―日本兵2600人山西省残留の真相

  • 作者: 池谷 薫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本

山西省は鉱物資源などの豊かな地であるらしい。なかでも石炭は中国全体の埋蔵量の半分以上を占める。その量1300億トン、日本の埋蔵量は朝鮮、樺太を含めても190億トン、満州国にしても75億トンにすぎない。

山西省、太原(たいげん)の中心部にある第1軍司令部は満州の関東軍司令部に似せて作られている。この司令部に軍人ではないのに自由に出入りしていたのは、山西省政府顧問補佐官の城の宏。東京帝国大学法学部卒業、陸軍中尉として第1軍に赴任した後、予備役にまわり、日本の傀儡政権である陝西省顧問補佐官に就任。表向きは国民党南京政府から招かれたことになっているが、実質的には第1軍司令部の政治要員であり、中国側に送り込まれた特務機関の代表だった。

 後に城野は戦犯となり、昭和39年に帰国、帰国後戦争体験や獄中体験をもとに『能力開発のすすめ』『謀略の人間学』等の17の書物と300を超える論文を書く。昭和60年死去、各界の著名人が参列する。

彼が山西省残留事件を内側から書いた『山西独立戦記』から 上記の本から引用

「ドイツ、日本、イタリ―が敗れ、しばらく身動きがつかなくなるが、この戦争で英、仏はかなり弱まってしまうに違いないから、どうしても米ソ両国の対立が中心になる。この戦争で、インドシナ、ジャバ、スマトラ、ブルマ、マレーなどは一度英、仏、オランダの支配を離れたのだから、そうすぐ元の宗主国のもとに復帰することはなかろう。そうした体制化に中国がアジア勢力の結集を計ろうとするなら、日本をアメリカやソ連の属国状態にとめるのは反対であるに違いない。それなら、米ソの衝突を利用して、日本の急速な独立と再起の機会はつかめるはずだ」

それまでの間を巧く持っていくには、戦争で破壊された経済の再建をやらねばならね。そのための燃料と原材料を、山西から供給できるようにできないか」

 

東京帝国大学、特務機関、そういった組織に属する人間の思考回路をまざまざと見せつけられるような思いがする。

 

一方、「山西皇帝」と呼ばれた軍閥・閻錫山(えんしゃくざん)は、「山西独立王国」を夢見ていた。彼は日本の陸軍学校を出た知日派であり、辛亥革命後、30年にわたって山西省を支配していた。

閻錫山、日中戦争末期、黄河を挟んで対峙する八路軍(共産党軍)が雪崩を打って攻め込んでくるのを、装備が貧弱で士気も低い彼の軍隊では立ち向かうことはできない事を予期し、日本軍残留の謀議を山西省に駐留する第1軍に持ちかける。

 

すみません~続きが消えてしまいました。

明日、もう1度やり直します。


 

ということで、

ここからは、2010年9月10日 (追記)

第1軍参謀長は山岡と岩田清一。

山岡は参謀本部ロシアはんから駐ソ連大使館に武官として派遣された経験をもつ。昭和16年には外相松岡洋右を補佐して日ソ中立条約の締結に携わった。第1軍参謀長に就任してからは中国人部隊の育成、強化を積極的に進めた。

岩田は陸軍大学校卒業後、すぐに山西省に赴任、情報参謀の肩書の通り、軍直轄の私服部隊を指揮するなど諜報活動を担当した。城野とは年齢が近いこともあり、意気投合したようである。

 

書き始めたがまた消えてしまいます。明日また挑戦です。

 


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