コーヒーの真実 [食、食糧]
見ようと思っていた「おいしいコーヒーの真実」をやっと見た。
おいしいコーヒーの真実 http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/about_01.php
コーヒーは世界で最も日常的な飲物。全世界での1日あたりの消費量は約20億杯にもなる。大手企業がコーヒー市場を支配し、石油に次ぐ取引規模を誇る国際商品にしている。私たちは「おいしいコーヒー」にお金を払い続けている。しかし、コーヒー農家に支払われる代価は低く、多くの農家が困窮し、農園を手放さなくてはならないという現実。 解説より
映画では困窮にあえぐエチオピアのコーヒーを栽培する農民の姿とその農民たちを救おうと組合を作りフェア・トレードを推進しようと頑張る現地の人が出ている。
03年のコーヒーの暴落によりエチオピアの農民は最低限の生活すら維持することは困難になった。飢餓にあえぐ人々もおり、700万人が食糧援助を受けている。
一杯330円のコーヒーを飲むと農家の取り分は1~3%、その後状況はまた悪化し、1%にも満たない状況が出現している。90%は輸入業者と小売業者の取り分である。
http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/about_04.php
世界のコーヒー市場を支配するのは、4つの多国籍企業。
・ | クラフト・フーズ(世界第二位の食品・飲食会社。日本では、味の素との合弁会 社「AGF(味の素ゼネラルフーヅ)」が有名) |
・ | ネスレ(スイスのヴェヴェイに本社を置く、世界最大の食品・飲料会社) |
・ | P&G(米国の大手日用品メーカー) |
・ | サラ・リー(シューケア製品ブランド KIWI(キィウイ)が有名 |
http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/about_03.php
この地球上の不平等にどうやって立ち向かうか・・・・?本当に悩ましい限りだ。コーヒーだけでなくバナナ・カカオ・エビ・木材・など一次産品がいわゆる発展途上国から安く買いたたかれていわゆる先進諸国の物質をうるおしている。もちろん、それは必ずしも先進諸国の国民が全員うるおっているということと同じ意味ではない。
はっきり言えば、私達日本人はコーヒーを飲まなくてもチョコレートを食べなくても、エビを食べなくても生きていける。(自身は肉も魚もほとんど食べないのでそれすら絶対必要と思っていない。)食べ過ぎて肥満やら生活習慣病に悩む人も多い。私たちはこれもおいしいよ、これはもっとおいしいよと肥やされてきただけだ。
こんなこというからと言って私は極度にストイックな人間というわけでもない。好物だってある。しかし、いくら好物だからと言って毎日多量に食べれば飽きる。たまに食べるからうれしいし感謝もする。お金さえあれば、すぐになんでも食べられた、すぐに何でも買えた、それで私たちは幸福だったのだろうか?と思わずにはいられない。
何でも食べられる何でも買えるそういう人が出現する一方で、働いているのにもかかわらずその日食べるものがないという人たちが大勢できてしまったのだ。便利に快適に愉快に暮らす一方で私たちの目は曇っていったのかもしれない。
「そんな小さいことでどうなるのさ」って言われるかもしれないけれど、上記のような多国籍企業の名前がついたものはここ10年以上買っていない。原料にまでさかのぼれば無理かもしれないけれど。なるべく国産、それも中小企業そうなものを買うようにしている。コーヒーはあまり好きではないのでごくたまに飲み、その後胃が調子悪くなってああ辞めておけばよかったなということが多い。
「いのちの食べ方」を見た。 [食、食糧]
ファーストフード・ネイション ファーストフードの裏側 [食、食糧]
ファーストフードの裏側を描いたこの作品、ファーストフードの好きな人には酷かもしれない。しかし、知らないで食べ続けるのと知る権利を優先させるか慎重に選んだほうがいい。
国内では三笠フーズの汚染米、中国では汚染ミルクと騒がしいですが、韓国では大きな問題となっていたアメリカ産牛肉の輸入再開問題、そしてこのところ鳴りをひそめてしまったBSE問題と考え合わせるとこの世界のどこに完全に「安全な食」を提供する大企業があるのかと思わされてしまう。
ブルース・ウイリス出てました。他も有名俳優陣だそうです。私はブルースしかわかりませんでしたが。
ここからはネタばれありです。
母乳よりも栄養が豊富・中国粉ミルク事件 [食、食糧]
「母乳よりも栄養が豊富という宣伝を信じて、高い粉ミルクを購入してきたのに」。北京市内で18日、「三鹿集団」の製品を子どもに飲ませてきたという母親は、事件に怒りをあらわにした。
「はー」と思わずため息が出てしまった。人の弱みにつけ込むあくどいやり方だ。中国は一人子政策故に、子どもにできる限りのことはしたいと思う親心は相当強いと想像できる。
母乳を飲ませていたら、たくさん粉ミルクは売れない。でも母親の状況いかんでは粉ミルクはとても大切なものだ。動物の世界では母親が母乳を与えなければ生き残れないだろう。でもそれはあくまで母乳がない場合であって母乳が与えられる場合には母乳が一番母親にも子供にも良いはず。人間は哺乳類だ。
私は一人を助産院、一人は自宅で生んだ。もちろん完全母乳育児。それは私が至極健康だったからできたと思われるかもしれないが、本当は逆だ。体を壊して日本食中心のカロリーが低い、なるべく自然なものを食べる食事にしてやっと授かった子どもなのだ。
一日30品目、タンパク質をたっぷり、カルシウムをとるために牛乳を毎日・・・・・そんなの全部大ウソだ。西洋栄養学クソくらえ~と言いたい。というか言ってた。
戦時中あまり栄養が摂取できなかった世代は子どもにはたくさん食べさせたいと思ったのだろうが、飽食の時代ではカロリー過多になってしまう。砂糖たっぷり、白米、白パン、脂肪たっぷりではミネラル不足になってしまう。メタボなんていって、贅沢食してないで、一昔前かふた昔前くらいの素食になれば体も心もしゃっきりするだろう。日本に住んでいるんだから、日本でごく身近に無理なくあるものが日本人には合っている。自然は必要なものを与えてくれていた。(自給率が下がって当たり前に口にできたものがなくなってきている。)
と粉ミルクから始まり、タラタラと書いてしまったが、シュークリームとかプリンとか好きなんです。でももちろん毎日食べているわけではありません。ごくたまに食べる御馳走です。安全なシュークリームとかプリン食べられるように安全な牛乳があるように心から願っています。
<中国粉ミルク汚染>メラミン混入 わが子が危ない 「国産飲めぬ」怒る母
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20080919ddm007040139000c.html?C=S
三笠フーズ・汚染米問題に見える国の本音・消費者の本音 [食、食糧]
汚染米についていろいろなことがわかってきましたね。
私自身、10年以上前から自らの体調不良からかなり食べ物についてはこだわってきました。体調が最悪のときには、自分の体が高感度センサーのようになってしまいましたので、安全性についてあまり問題視されてなかったものについても、これはちょいと危険なものが入っていると身をもって学んできました。というより、わからされてしまったというべきか・・・ですから、メーカー名とかブランドとか品質表示でさえもあまり信用してないし、最後に頼りになるのは自分の嗅覚、味覚、をはじめ五感と直観と思ってきました。
だからと言って、農水省をはじめとした国のやり方に怒っていないわけではありません。しかし、国を信用しようとする気持ちがほとんどないので、怒りの方向性や、怒り方も少し、微妙です。
まず、農水省と転売業者は利益が一致しています。農水省は汚染米の在庫を抱えたくないし、何とかうまく処理したい。転売業者は安く仕入れられて、うまく売り抜けば暴利です。利益共同体です。金儲けや権力に走る人はその他大勢の健康とかは幸せとかは考えていません。
また、仕入れ業者、消費者もなるべく安く買いたいという気持ちがあります。こだわりを持って丹精込めて作っている人の顔が見えるものは当然それなりの値段がします。一方、一応少し安くて国内産とうたっているけれど、よくわからいものがあるとします。どちらを選ぶか、おそらく、後者を選ぶ人の方が多いのではないかと思います。私自身、自然食品の店をやったこともありますので、それは経験からわかります。しかし、安い方を選ぶ人を一方的に非難しようとも思いません。私も一家の主婦としてその気持ちもわかります。しかし、確かなものというのはそれなりの値段がするというのも事実です。
日本の自給率がここまで下がってしまったのは、もちろん、国の施策が一番大きいと思いますが、消費者が、外国産の安いものをよく考えずに手を出してきたということもあります。消費者がNOと言えば変われることもあったのではないかと考えます。
中国産の餃子の問題で道産材料を使った冷凍餃子が私の属する生協で発売されました。今まで冷凍餃子なんて買ったことがないのですが、つい買ってしまいました。 いいお味でした。災い転じて福となす。不景気で使えるお金は限られていますが、安物買いの銭失い、健康失いではなく、小さなお金でも国内産業への投資として、よく考え、見極めて使いたいと思います。