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沖縄から民主主義を問う [戦争]

 

沖縄に訊く ―米軍普天間基地をめぐって― 

http://www.magazine9.jp/okinawa/100428/

とても読みごたえのある良い記事でした。是非一読を

私が特に印象に残った箇所


今が踏みとどまる境目さー

那覇で沖縄そば店を営むBさん(62歳)

 沖縄の人間は、すぐ変わる。ずっとそう言われてきたさー。でも、今回だけは変わらんと思う。もう変われんさ。ここまで来た、もう引き返せん。みんなそう思ってる。

 ここでまた新しい基地を認めてしまったら、「ほーら、沖縄の人間はやっぱりダメだ。また金に転んだ」と言われるさー。何度も何度もそういわれ続けてきたけど、ここで踏みとどまれんようなら、これから何を言ってももう本土の人間には信用されん。そのいちばんの境目が今さー。本土の悪口や愚痴ばっかり言ってても、もうどうしようもない。
 今だとおもうさ、僕は。


 ちょっとはにかむような口調でBさんはそう言った。多分、私のような本土の人間に胸の内を語ったのは初めてだったのだろう。照れくさそうだったが、意志が見えた。沖縄そばを食べながら、私は何度も頷いていた。

 

野中広務元官房長官の基調講演の後、大田元知事、稲嶺恵一前沖縄県知事が加わってのパネルディスカッション。

 野中さんは「普天間基地の辺野古移設は日本政府と米政府の合意、国家と国家の約束は重いものだ。環境や住民への配慮を充分に尽くした上で、現行案(辺野古への新基地建設案)を速やかに遂行すべき」と述べた。

 これに対し、大田さんは「国家があって国民があるのではない。国民があってこその国家ではないか。国民に犠牲を強いるような国家であってはならない」と猛反論。あの温厚な大田さんが、机を叩かんばかりの勢いで訴えた。今回の県民大会が「基地なき沖縄を展望する最後の機会」と見定めているという大田さんの気持ちが強く伝わってきた。

読谷村は不思議なところだ。なにしろ、米軍基地を返還させてその跡地に村役場を作ったという経緯がある。その事情は役場前の碑に詳しく刻まれているし、さらに感動するのは、「日本国憲法第9条」を刻み込んだ石碑が、役場玄関先に建てられていることだ。

 憲法9条を行政の拠り所にしている。憲法を大事にする。よく考えればそれは当然のことなのだが、いまや「憲法を守れ」といっただけで「政治的に偏向している」などと非難されるような風潮さえある。そんな中で、玄関先に憲法9条の碑を掲げる。その心意気や良し。

 この地で「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外移設を求める県民大会」が開かれるということは、まことに理にかなったことなのかもしれない。

 

 しかし一方、不愉快な情報もある。直前まで、平野官房長官が仲井真知事に対して「大会に参加しないように」と圧力をかけていたというのだ。これが事実とすれば、本当に許しがたい。地方自治の原則を踏みにじる行為といわざるを得ない。まさに更迭に価する。

「県民大会の成功に酔って、それで終わりにしてはいけないのです。沖縄県民は、確かにもう米軍基地を受け入れないという意志表示をしました。それを、沖縄県民だけではなく全日本国民の意志表示にするべきだと思うのです。日本国民がこぞって、もう日本にこれ以上の基地は要らないと、国民大会で意志表示すること。そうなって初めて、沖縄の米軍基地問題は解決に向かうはずです。いつまでも、個別沖縄の問題に押し込められている限り、それは一地方の問題として放置されてしまうでしょう。他人の痛みを自分でも感じられる想像力。それなくして沖縄の米軍基地問題の本当の解決は来ないと思います」

 


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