奇妙（珍妙）な均衡状態？党首討論

 

昨日のＮＨＫの以下の番組を見た。

 『討論スペシャル 』
午後7時30分～8時55分 生放送
NHK（総合テレビ/ラジオ第1）
出席者：各党党首クラス
内容 ：
・参院選の結果をどう受け止めるか
・今後の政局・課題は
・いま政治に何が求められているか　

亀井静香公式Ｗｅｂサイトより　http://www.kamei-shizuka.net/home.html

 

録画もしなかったし、メモもとらなかったので、極めて大雑把な独断・偏見よる印象です。

出席者は　民主党・枝野氏、国民新党・亀井氏　社民党・福島氏、自民党・谷垣氏、公明党・山口氏、みんなの党・渡辺氏、共産党・志井氏　であった。

 

まず、全体的な雰囲気が極めて紳士的であった印象を受けた。各自それぞれ意見、立場は違うもの、おのおのの発言についてはとにかく聞くという姿勢が感じられた。故に誰かの発言を遮って自分の意見を言い出すという行為は一部の例外を除きなかった。

ＮＨＫの番組においては民放の騒がしいものと違ってこれが当たり前なのかもしれないが、以前は一応聞くという態度をとる（黙っている）が、歯牙にもかけない、心ここにあらずというような情況があったように思う。

どの党も強烈なイニシアチブを発揮することができないということが、良い方向に働いた部分もあるかもしれない。

さて、それでは先ほどの一部の例外の話をしよう。番組後半にさしかかって普天間基地の問題について亀井氏の次に発言していた福島氏の発言を遮ったのは谷垣氏である。まあ、それ以前に亀井氏と福島氏が連立離脱について２人の間で多少くだけたやりとりがあったので、その雰囲気に誘われてしまったともいえる。のでここはあまり追求しないでおこう。全体の雰囲気、進行が極めてジェントルであったので少々目立ったのだ。

 

さて、番組中、有権者からの意見がいくつか読みあげられた。全体として国民の声は真摯に受け止めていくという姿勢であったが、多少議席を増やした自信なのか、奢りなのか谷垣氏は反論もしていた。この時の発言は旧来の自民党の『上から目線』を彷彿させる「ものいい」であった。

消費税、雇用、財政等の問題が論じられていく中で、国民の生活に言及しなかったのは渡辺氏である。谷垣氏も、最後のところでは雇用問題を口にした。そのなかで、渡辺氏は財政再建の問題に終始した。「みんなの党」の　みんな　とは国民全体を意味しているのではないと再度確認した次第である。

やはり、政治家というものは選挙に勝利すると強気（いい気）になるものらしい。

 

表面上は紳士的であった討論であるが、もちろん腹の中まで紳士的ではないであろう。不謹慎な言い方かもしれないが、時は戦国、群雄割拠のごときである。その中には間隙をぬって天下をねらうものもいるだろうし、天下ではなく人民の暮らしを守ること、国内の財政再建等を信条としているものもいる。実権（キャスティングボード）を確実に握ろうとするものもいるであろう。互いにどこと手を組むかそれぞれの腹の探り合いである。

しかし、戦国時代と違うところは、殿様は常に選挙で審判される点である。そしてまた、情報網が発達した今、殿の行動が津々浦々に速やかに知れ渡るというところである。ということで、政略結婚も相手を間違えば命取りになりかねない。石橋を叩くがごとく熟考しているところか。

 

番組中のコメントでも他のニュース番組のコメントでも、重要法案が通らず、国民生活が不安というものがあったが、私は逆のことも言えると思う。「何も決まらなければ、悪い法案も通すことができない」ということである。要するに政治家は何もできない・・

現状がひどいから、性急に良くなって欲しいと願ってしまうが、これ以上悪くしない　というのも一つの選択肢かもしれない。（こういう期待を見事に裏切って、変なところで一致団結して変な法案通してくれたらたまらないが、）

 

さて、これで政治家が限りなく無力であると看板と実体がだいたい同じになったところで、官僚の問題。造反者は結構いるが、なかなか崩壊しない。現状に不満を抱いている人は多いと思うが、やはり背に腹はかえられない　というところか。

 

＊

ゆうパックの遅配と郵貯のＡＴＭのトラブル、何か唐突。仕掛け人がいるのでは～と勘繰りたくなる。日本の郵貯のお金にご執心の方（国際金融資本家）がいるが、人生には他に楽しいことがたくさんあるのに哀れな限りである。

 

国民新党の長谷川憲正氏は全国郵便局長会の支援を受け、自民党から出馬した０４年（２８万票）より１０万票以上多く獲得したが、同党として議席を確保できず、落選した。長谷川氏は、他党の最低得票当選者を大きく上回る票を集めており、現行制度となった０１年以降、最高得票落選者となる可能性がある。

（2010年7月12日13時25分  読売新聞）

全文

http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news/20100712-OYT1T00496.htm

 

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