こんなふうに頑張っている人いるんだね。新宿でたった一人のゴミ拾いから [日記・エッセイ・コラム]
新宿でたった一人のゴミ拾い…10万人運動に
テーマは「一歩を踏み出す勇気」。訪問は延べ300校に上り、今秋にはその挑戦を童話にした絵本が出版される。
「汚物やネズミの死体、量も予想以上だった。でも何よりきつかったのが周りの視線。目の前で吸い殻を捨てられたり、つばを吐きかけられたこともあった」
6月9日、静岡市立清水第四中学の体育館。荒川祐二さん(24)の声に3年生ら約200人が聴き入った。講演前、同校3年生の7割弱が進路に不安を持ち、8割が「自分を変えたい」と思っている、というアンケート結果が報告されていた。
荒川さんも、そうだった。
大阪市出身で、東京の上智大に進学した。十分な仕送りを受け何不自由ない生活。でも、夢はなく、自分に自信がなかった。講義をさぼって飲み歩き、3年生になっても就職活動にやる気も出ない。このままではだめになる。何とかして自分を変えたいと思った。
思いついたのが「日本一汚い場所をきれいにする」こと。2006年11月、新宿駅東口広場で毎朝午前6時からゴミ拾いを始めた。最初は嫌がらせを受けたり、冷たい視線を浴びたりして、帰り道、人目もはばからず泣いたこともある。
それでも、徐々に支援が広がっていった。まずはホームレスの男性が一緒にゴミを集めてくれるようになった。1か月後には、当初、荒川さんに言いがかりをつけて殴りつけてきた男が、「きれいにしてくれてありがとう」と声をかけてきた。
手伝ってくれる人は3か月後には50人に増えた。07年、5月3日を「護美(ごみ)の日」としてインターネットなどで呼び掛けると、全国で444人がそれぞれの地域でゴミ拾いをしてくれた。翌年の5月3日には1500人に。09年3月に就職が決まって以降、毎朝のゴミ拾いはできなくなったが、5月3日の運動はその後も続き、09年は1万5534人、今年は10万3036人に膨らんだ。
「ダメな僕が、小さなことを積み重ねたら人生が楽しくなった。大切なことは一歩を踏み出す勇気」。荒川さんはそう話を結んだ。
代表してお礼を述べた小堺明日香さん(14)は「人前は苦手で手が震えたけど、話を聞いて一歩挑戦してみたいと思った」とはにかんだ。「進路決定の時期を迎え、生徒たちは不安だらけ。誰でもできることを、誰にもできないぐらい一生懸命やれば、変われることを知ってほしかった」と企画した堀義明教諭(48)は話した。
荒川さんには、講演を聴いた生徒から近況が続々と届く。9月に出版する絵本の題名は「はんぶんおしりのおじいさん」。あの時、一人手を差し伸べてくれた、ズボンが半分ずり落ちていたホームレスのおじいさんに感謝の思いをこめて。
- 荒川祐二プロフィール (荒川祐二オフィシャルウェブサイト)
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100621-567-OYT1T00639.html?fr=rk
最近、東京の街はゴミがたくさん落ちているらしい。
私が学生時代だった頃、(30年前くらい)はそんなにゴミは落ちていなかった。
歌舞伎町辺りはチラシとかが通りの隅に風で吹き寄せられたりしていたけれど・・
ホームレスもいなかった。
町が汚くなるっていうことは、人の心も変わってしまったんだろうね。
住んでいる部屋はその人の心のさまを表すように、街も、都会もそこにいる人たちの心を表しているんだろう。
そんな中で一人でゴミ拾いを始めるって勇気がたくさん必要だっただろう。
すごいことだ。私が本当に尊敬できる人はこういう人。
見返りも名誉も何も求めず、ただもくもくと自分の信念に従って行動する人。
実は私、ホームレスの人たちが街の清掃、放置自転車の整理、そういう仕事をやって何がしかの収入が得られるようなそんな仕組みができないかな~て思ったいたんだ。ホームレスの人って街のことよく知っているでしょ。だから、街をきれいにしたり、安心できる場所にするためにはとても頼りになる人たちだと思うんだよね。そしてその仕事を通して誇りをもてたら、最高だよね。
役に立たない人なんて一人もいない。たいそうな仕事をする必要もない。毎日ほんのちょっと人の役に立てることをする、それでいいと思うんだ。