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医者は過激な治療が好き! [医療、健康]

さあ、本日は大晦日であるが、委細かまわず医療の話を続ける。

医者が患者をだますとき

医者が患者をだますとき

  • 作者: ロバート・S. メンデルソン
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 単行本

 医者の私利私欲について、患者は警戒を怠ってはならない。医者というのは、人体の自然な生理的変化に治療という名目で介入して、その介入の結果として報酬を得ている。患者を観察するだけで自然に治るとか、別の医者に行くように勧めていては、医者は見返りなど期待することはできない。だから、医者はなんらかの医療処置を施すのである。またそうするように教育されているのである。

 私は今の医学界を生き抜いていく要領として、次のような指導を医学生にしている。

「試験に受かり、医学部を卒業して、さらに様々な試験に合格するには、選択肢の中でいちばん濃厚で過剰だと思われるものを正解として考えるべきだ。例えば鼻にニキビができたと患者の処置について出題されたら、『しばらく様子を見る』という妥当な選択肢を選らぶと確実に減点されるので、さっさと消去しなくてはならない。『患者の頭部を切断して心肺装置に接続し、動脈を元通りに結びつけ、20種類の抗生物質とステロイド剤を投与する』というのがあればそれを選びなさい。」

中略

健康診断を受ければ、医者はどんな些細な異常でもたちまち見つけ出す。その病気が病気によるものなのかどうかなのは、その際関係ない。とにかく患者は、病気の疑いがある「重症予備軍」と診断され、「重症の前ぶれ症状」の予防措置として、徹底した早期治療を命じられる。

血糖値がほんの少しでも変動していれば、「糖尿病の前ぶれ症状」だと疑いをかけられて「糖尿病予備軍」と診断され、糖尿治療剤をもらって帰るはめになる。近くをジェット機が飛んだために「心電図が乱れても、「心臓病の前ぶれ症状」と疑われて「狭心症予備軍」と診断される。家に帰って狭心症治療剤を飲んでいると、薬の副作用によっていつしか体調や精神に顕著な異常が現れ始める。目のかすみ、錯乱、動揺、幻覚、麻痺、果ては、てんかんの発作や重度の精神障害を起こす恐れさえある。

 コレステロール値が高いと診断されると、高脂血症治療剤が処方されることがある。この薬にはコレステロール値を低下させる作用があり、飲めば確かにコレステロール値は下がるが、同時に副作用も現れる。疲労、虚弱、頭痛、めまい、筋肉痛、脱毛、眠気、目のかすみ、震え、発汗、インポテンツ、性欲減退、貧血、消化性潰瘍、リウマチ性関節炎、紅班性狼瘡(こうはんせいろうそう)などなど。

いずれも医師向け添付文書に記されている副作用だが、医者はこれだけの副作用を読み上げて教えてくれない。特に教えてくれそうもないのが添付文書の府と枠で囲んである部分だ。

「この薬の服用によるコレステロール値の低下が、冠動脈の狭窄による心臓の死亡率にどのような影響を与えるか、また何の影響も与えないかについてはまだ判明していません。科学的調査によこの疑問に対する答えが出るまでまだ数年はかかるでしょう。」

こんな説明を聞いた後でこの薬を飲む患者がいるだろうか?

 そんな説明をする時間もないし、そんな説明をしたら薬を飲んでくれないだろう。この個所を引用しながら、義父のことを思い出している。糖尿病、狭心症、最後は肝臓がんを発症、それからは約半年で亡くなった。身近に見ながら、どうして食事や運動療法、代替療法を考えないのか、医者の言うことを一度疑ってみないのかと大変もどかしく思っていた。まあ、はねっかえりの嫁さんが言うことより、大学病院の先生の言うことの方が信頼できるということだろう。それでも本人は幸せだったのかもしれない。自分の満足する医療を受けられたのだから・・・・私には現代医療にしてやられたとしては思えないが。

病気の前ぶれを早々と見つけ、早速治療にとりかかるというケースの典型的なのが、血圧が少し高い人の場合である。血圧が上がったのは、診察室で白衣の人を前にして少し緊張したためかもしれない。いわゆる「白衣高血圧症」が原因で血圧が上がることはよくある。これは一過性の現象に過ぎないのだが、医者はそんなことにお構いなく、必ずと言っていいほど降圧剤を処方する。

でその降圧剤にはどのような効能があるかというと、ほとんどないのである。そのかわり副作用の方は頭痛、眠気、倦怠感、吐き気、インポテンツと真に豊富である。

冠動脈疾患薬物調査班は、降圧剤について次のように警告している。

「命に別条ない程度の心筋梗塞、肺塞栓症のような副作用を多く引き起こし、その服用は志望率を下げるよりも、ひどい副作用をもたらす。」

 さて、ほとんどどなたの周囲にも高血圧と診断された方はいるだろう。そういえば最近AEDなるものがあちらこちらに置かれるようになった。あのAEDの設置、財源は税金のようだが、一体どのくらいかかったのだろう?命にかかわることだから仕分けにはならないだろうし・・・

でも、もし心臓発作になる状況を作り出しておいて、AEDを作ったら・・・そうつまりインフルとワクチンの関係、そして、高血圧と降圧剤の関係、糖尿病と治療剤の関係、「高脂血症と治療剤の関係もまた同じようなものだとしたら・・・・

さあ、私の疑り深い性格を治す薬はない。2010もますます疑り深くなる。

 大晦日にこのような記事を最後まで読んで下さった方に感謝申し上げます。

それでは良いお年をお迎えください。

 

 


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