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報道が教えてくれない アメリカ弱者革命 を読んだ。 [好きな本、おすすめの本]

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報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか

報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか

  • 作者: 堤 未果
  • 出版社/メーカー: 海鳴社
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本

 

 

図書館に予約しておいた堤未果さんの2冊の本のうちの1冊をやっと読めた。あともう1冊の
「ルポ貧困大国アメリカ」は77人待ちだ。多読な私にとって図書館は強い味方だ。人気のある本はかなり待って不便なこともあるが、どんな本がよく読まれているか知ることができるというおまけ付きだ。
この本を読んでみてこんな情報が欲しかったのだと思った。
いろいろな情報が世の中にある。でも、そのなかで本当に心に響いてくるものはとても少ない。
この本には、アメリカの「弱者」 学生、母親、イラクからの帰還兵に退役軍人、ゲイ、マイノリティ、平和活動家、ホームレスの生の声がある。
その声には同じ血の通う人間として共感する。

 あまり知られていな事実だけど、世界の富の四分の一を所有するこのアメリカでは、三千一〇〇万人の国民が飢えているんだ。                                プロローグ冒頭より

という出だしから始まるこの本には今のアメリカの本当の現実が書かれている。それはいろいろな情報の行間を読みながら予想していたことであるが、現実はその予想をはるかに超えていた。
アメリカの警察が市民に対して行う不当な暴力
悪質な訪問販売並みの軍隊への勧誘
イラクへ派遣された軍隊は防弾チョッキが人数の半分しかなく、一週間に支給される水が一人一リットルという時もあったという現実
高校で行われる落ちこぼれ対策という仮面をかぶった軍事教育
自由の国アメリカってどこにあったの?・・・・
アメリカはミャンマーの軍事政権を非難していた・・
チベット人の弾圧にも抗議していた・・・
それでもこの本の中には希望がある。
インターネットを武器に、若者同士連携して入隊させようとする軍隊に必死に対抗する学生たち
軍事教育の実態と真実を広めて自分の高校でのプログラムを廃止に追い込んだ高校生
ブッシュの私邸の前に座り込みを始めて反戦運動に火をつけたイラクで息子を亡くした一人の母親
何の肩書も身分も持たない一番弱い立場の人たちが行動している。
 
国中から集まった労働者たちは、今やワシントン州ビルの前でしょっちゅうデモしている。かかげるメッセージは、「戦争に使う金を国内の福祉に使うこと」と「兵士より学生を増やすこと」。 プロローグより抜粋 

勇気をもって挫けることなく行動している。また、母親たちはイラクの同じような母親たちとも連携しようとしている。子どもを愛する心は全世界共通だ。
私も「インド洋での給油活動は直ちにやめるべきだ。」と言おう。
宗教、身分制度、民族主義、国家主義、共産主義、資本主義、学歴主義 等など、そういったものは、支配するものが作り出した方便だ。ごく少数の者がその他大多数の者を支配するには、分断し、対立させ、争わせるのが非常に有効だからだ。
世界の普通の人々は本心では絶対に戦争など望んではいないはずだ。報道されないことをよく考えよう。行間を読もう。ありきたりの生活の幸せを大切にしよう。
今日はオリンピックの閉会式、今夜は世界中の人が笑顔で手を取り合うことを夢見て眠りに就こう。
希望を伝えてくれた堤未果さんありがとう[わーい(嬉しい顔)]

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