堤未果さんの記事と高遠菜穂子さんの記事を見つけました。 [戦争]
マガジン9条というサイトでお二人のインタビュー記事を見つけました。
http://www.magazine9.jp/interv/index.html
堤さんはアメリカ側から、高遠さんはイラク側から見てきた戦争。
堤さんはインタヴューの中で
最初はイラク戦争のときに、貧困層の高校生がたくさん軍隊にリクルートされているということで、その話を聞きに行っていたんです。つまり、あくまで「戦争」を取材しているつもりだった。
ところが、そこから取材対象を広げて、元兵士や高校の教師、ワーキングプアと言われる人たちに話を聞いているうちに、「あれ、アメリカってこんなに経済格差のある国だったっけ?」と感じたんですね。同時に、戦争というのは今、それまで自分が考えていたような、単なる「国と国との争い」ではなくて、非常に効率のいい国家レベルのビジネス、それも経済的弱者を食い物にした「貧困ビジネス」になっているんじゃないかとも思うようになって.
今のアメリカは自国内で、自分の国民から搾取している。自国民を犠牲にして利益を得ている。
高遠さんは
米軍とのPRT(地域復興チーム)で入っているアメリカのNGOが、猛烈に復興資金をばらまいていることですね。PRTで掲げられている復興計画の中にはショッピングモール建設などの計画も含まれていたりするので、ここにもさっそくマクドナルドができるという、よくある「復興」のパターンなのかな、と思います。
だって、破壊したらした分だけ復興ビジネスの規模は大きくなるわけでしょう。戦争ってこうやって儲かるものなんだな、と思います。しかも、「アメリカ」という同じ人物が、右手でさんざん破壊しておいて、左手で「復興」させている、みたいなもので。辛いですよね。
どちらから見ても戦争がビジネスとして行われていることが一致している。
堤さんはさらにこう言っている。
もし、自分が戦争ビジネスで儲けている側の人だったら、どうするのが一番効率がいいだろう、と考えたんです。今もう、ビジネスには国境というものはないでしょう。それなら、自国内の貧困層に戦争に行かせて儲けるよりも、国同士に体力格差をつけて、体力のない国からどんどん奪う。そのために、グローバル企業を送り込んで、それによって中間層を下へ落としていくということをすれば、さらに効率よく儲かるんじゃないか。
悲しいことに人間というのはビジネスのためなら平気で人を殺す。でもすべての人間がそうであるとは言いたくない。見て見ぬふりをする人間にもなりたくない。自分や自分の周りのごく少数の人たちだけが幸せならそれでいいという人間には絶対なりたくない。
堤さんは憲法をよく知ろうと言っている。せめて9条と、生存権を定めた25条、それから19条の表現の自由くらいは知るべきだと。それは私たちの武器になると、そこには人間の良心が書かれていると。
少し前に(?)学校で憲法を習ってきたけれど、そんなものは絵にかいた餅だと感じたのはそういうことだったのだ。あまりにも現実とかけ離れているから・・・・でも現実を変えることはできるかもしれない。それはきっと毎日の少しづつの努力の積み重ね、報われないと感じても、無力感を感じてもそれでも前を向いているしかない。
女子エアピストルで銀メダルのナタリア・パデリナ(ロシア)と銅のニーノ・サルクワゼ(グルジア)。メダル獲得が決まると互いのほおにキスをし、抱き合った。観衆からは拍手が巻き起こった。
http://www.asahi.com/sports/update/0810/TKY200808100222.html