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痛みを分かち合って優しく強くなる。 [日記・エッセイ・コラム]

またこの時期がやってきた。阪神・淡路大地震から15年。まだ思い出すのも辛いという人たちもいることだろう。でも負の遺産ばかりでないと思いたい。昨日のNHKクローズアップ現代を見た。

1月14日(木)放送
あの体験が世界中でいきている
神戸発 災害ボランティア

阪神淡路大震災以来、日本で培われてきた災害ボランティアの活動が、今、世界各地の災害現場で被災者支援にいかされ、注目を集めている。その代表的存在は、神戸のNGO「CODE海外災害援助市民センター」。インド洋大津波や四川大地震など44の地域で、政府の援助が十分に行き届かない災害弱者の支援を行っている。各地の現場で彼らが何より重視するのは「被災者の声」と「支援の継続性」。背景には神戸以来の苦い体験がある。災害直後はボランティアが大挙して押し寄せるものの、マスコミの関心が薄れると、被災者は取り残されてきた。そこでCODEなどの団体は、被災者の声に徹底的に耳を傾け、何が本当に必要なのかを探り、支援していく手法を磨き上げ、世界各地で高い評価を得るまでになったのだ。中国・四川省の被災地で続けられている支援活動をリポートし、世界をリードする神戸発災害ボランティアの最前線に迫る。
(NO.2840)

スタジオゲスト渥美 公秀さん
  (大阪大学大学院
人間科学研究科准教授)

http://www.nhk.or.jp/gendai/

阪神・淡路大震災のボランティアを経験した人たちが中心になって続けられる国内・海外で続けられるボランティア活動 。その中で何より大切にしているのは被災者に寄り添う。声を聞く。共にいますよというメッセージ。そしてボランティアが去った後に自らで生活を再建していくために下地づくり。

 人々はついつい自分の生活再建のために必死になって地域のつながり、人々とのつながりが薄れてしまう。それがより孤独感、喪失感を大きくしていくという。どの地域でも伝統的な祭り等の行事を通して人は繋がっているんだ孤独ではないんだと実感することが、真の意味での復興につながって行く。

中越地震があった時、真っ先に援助物資を提供したのは阪神・淡路大震災で被害にあった人達だという。自分達が助けられたからそのお礼をしたいと。中越地震の被害にあわれた方もその後の地震被害のために素早く救援物資を提供したとのこと。これは本当に真心と真心がなす連鎖。

 地震被害等の災害は本当に身体にも心にも傷を残す。家族を亡くした方たちの傷は簡単には言えることはないだろう。けれど、生きている家族が悲しみや苦しみを乗り越えて強く、たくましく、そして優しく生きていくなら、きっと亡くなった家族の魂も共に喜んでくれると思う。

 

地球の反対側のハイチで大きな地震があった。援助の輪が広がっているようだ。

ハイチ地震被災者に企業から援助申し出相次ぐ、数億円に

[サンフランシスコ 13日 ロイター] 12日にハイチでマグニチュード(M)7.0の強い地震が発生したのを受け、米国やカナダなどの企業からは13日、被災者向けに総額数百万ドル規模の援助の申し出が出された。

 現地ハイチの携帯電話大手ディジセル・グループは、救援活動に現金500万ドル(約4億6000万円)を寄付した。

 米ホームセンター2位のロウズは赤十字に100万ドルを寄付。同社スポークスマンによると、さらに顧客にも寄付を呼び掛けるという。米ホーム・デポは米赤十字に10万ドルを寄付すると表明している。

 ナショナル・バンク・オブ・カナダは、カナダ赤十字に最大25万カナダドルを寄付する方針。バンク・オブ・ノバスコシアは各支店でカナダ赤十字への募金を受け付けるほか、企業としても25万カナダドルの寄付を申し出た。

 米バンク・オブ・アメリカは100万ドルの援助を約束しており、うち半分は米赤十字のハイチ救済開発基金に振り向けられる。食品メーカーの米ケロッグは25万ドルを米赤十字の救済活動に寄付する。

 また、米医薬品大手アボット・ラボラトリーズは、医薬品や栄養製品も含め100万ドルを人道支援に費やす予定。インターネット・サービスのGo Daddyは50万ドルを被災者救済に寄付すると発表した。

 米銀大手ウェルズ・ファーゴは米赤十字の災害救済基金に10万ドル、カナダのBMOフィナンシャル・グループも赤十字のハイチでの活動に25万ドルの寄付を約束した。

 貨物輸送大手の米フェデックスは、被災地への物資輸送について赤十字を含む国際援助団体と調整中。UPSは現金とサービスとで100万ドル相当を支援、参加する世界食糧計画を通じてボランティア活動も行う予定。

 今回の地震では、首都ポルトープランスで多くの建物が倒壊し、がれきの下敷きになった人も多い。同国のプレバル大統領は、地震による死者数が5万人に上る恐れがあるとの見方を示している。

 ハイチ赤十字のスポークスマンは13日、ロイターの取材で「助けを必要としている人が多過ぎる。十分な設備がない。遺体を収納する袋も足りない」と述べた。

http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/JAPAN-133433.html

 

日本の阪神・淡路大震災の原因については自然災害ではなく陰謀とする説もある。けれど、その大地震は日本のボランティア元年となった。日本中から援助物資が寄せられ(大量の使えないものもあったけれど)、多くのボランティアが被災地に入った。そしてTVの画面を見つめる日本中の心ある人たちは食事をし、眠り、家族と過ごせる家がある普通の生活がどんなに幸せな事なのか、皆かみしめるように理解した。

世界の超大国として君臨してきたアメリカ、そのお膝元ともいえるハイチで起こった大地震。911やそれに続く中東での戦争、リーマンショックとアメリカの評判は今や地に落ちた。

アメリカよ、今が最後のチャンスだ。良心を取り戻し、身近な隣人に暖かな手を差し伸べよ。


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