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「沈まぬ太陽」御巣鷹山編 一気に読んだ。 [好きな本、おすすめの本]

昨日は久しぶりの晴天、なんとなく元気な気分になって本屋まで散歩。

途中道端に咲いていたアジサイを携帯で撮影。

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道端の花や街路樹も久しぶりの晴天を楽しんでいるよう。

本屋で以前から気になっていた山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」を購入。帰ってから読み始め、眠る前にも読みだしたら止まらなくなって一気に読んでしまう。

1985年のJAL123便の事故を中心に描き出したこの小説、この作品の冒頭部分にはこう記されている。

 この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関、組織なども事実に基づき、小説的に再構築したものである。但し御巣鷹山事故に関しては、一部のご遺族と関係者を実名にさせて戴いたことを明記します。

 冒頭から著者の覚悟、気概というものが伝わってくる。

24年前のあの時代には一般家庭にパソコンはあまり普及していなかったと思う。情報は殆どTVや新聞が支配していた。現在はネットを巧く使えば、もっと広い範囲で自分の欲しい情報が手に入るし、誰でも簡単に情報を発信できる。

それでも、まだまだわからないことがある。123便の事故の原因は全てが確かに解明されたとは言えない。多くの人が疑問を抱いている。まして、遺族であれば言い表すことのできないほどの様々なな思いがあるだろう。あの事故は多くの人の人生を変えてしまった。

世界は911同時多発テロ事件を経験した。それから世界がどういう状況になったのかを見て、あの事件を見直し、真相を知ろうとしている人達は多い。

もちろん、123便の事故を安易にテロ、陰謀、隠ぺい、その他と結びつけるようなことを言うつもりもない。

しかし、このまま忘れてしまっていいような事故ではない。戦争・侵略・原爆・空襲・差別の歴史等ももちろん然りである。

ブログで日本人にとって「夏は鎮魂の季節」と書いた方がいた。その通りであると思う。

 


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