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PTSDに苦しむイラク帰還兵 [戦争]

NHKスペシャル 

「戦場心の傷(1)兵士はどう戦わされてきたか」

「戦場心の傷(2)ママはイラクへ行った」        

を2日続けて見た。

番組冒頭、イラク、アフガニスタンからの帰還兵で、重大な犯罪を起こした121人をアメリカ政府は実名で公表した、PTSDに苦しむ帰還兵がアメリカ社会に暗い影を落としていると伝えた。

PTSDに苦しむ帰還兵は戦場で記憶のフラッシュバック、不安感、罪悪感、様々な症状に苦しんでいる。銃を常に携行し、何か不安感を誘う出来事が起こると銃を乱射し、まるで戦場にいるように行動してしまう人もいる。今いる社会と戦場の区別ができなくなっているのだ。

兵は任地に向かう前に徹底的に訓練される。常に「kill kill」と叫びながら、殺人マシーンとなるように訓練される。人型の標的と打つことで、戦場で自分は人ではなく標的を撃っているのだと条件付けする。訓練する側の教官が「相手を同じ人間と感じた途端、人は相手を殺せなくなる。だから、相手を人間以下の存在だと教え込む。」とインタビューに答えた。

アメリカはベトナム戦争時の反戦運動、兵役拒否などから、軍隊は志願制となった。そのため、人数の補充を職場がまだ十分に行き渡っていなかった女性に求めた。また、今回登場した女性兵士のうち二人は災害救助のために役に立とうと州兵に登録した女性だった。まさかイラクに行くとは思っていなかった。

彼女たちは直接、運転、救護、食料、武器管理等の後方支援が主な仕事だが、ゲリラ的な戦いが中心となっているイラクにおいては、危険な前線という明確なラインはない。

14歳の男の子を撃って殺してしまった女性は自分の子どもを愛せない。子供の顔を見ると自分の殺した少年の顔が浮かぶという。抱きしめて、やさしく接することができない。女性兵士の3人に1人は母親で、帰還してから心のストレスで子どもと以前のように心を通わせることができない。

 

国家はいったいどんな権利があって、人が人間らしく生きることを妨害するするのだろうか? もちろん、これはアメリカという国の問題だけではなく、過去日本も同じことをした。そして、現在もアメリカの同盟国として手を貸している。真に国民や人類の平和、幸福を望むなら、問題があれば話し合いで解決することではないか?そんな事は、幼稚園生でも知っている。

政治家とは人間として一番堕落した人間ということだろう。また、テロリズムを伝えるばかりで、人間としてあるべき道を探らない報道界も同罪だ。そして、政治家、報道界を操作し、世界の富と権力を表面上は合法的に掌握しようとするものは最大の犯罪者ということだろう。

しかし、騙され続けてきたのはその他大勢の私達だ。彼等が提供する欲望を掻き立てるものに踊ってきたのは私達だ。それが、彼等をここまでのさばらせた一番の理由だ。

 

 

       

 


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